HP 【e-冊子印刷】  めるまが 【プロが教えるおきらく印刷術】
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七夕に思う


もうすぐ七夕。1年に1度織姫と彦星がデートする日だね♪

で、いしともはこれ卒論のテーマだった。
七夕が卒論のテーマ???

ははは、正確には 『天人女房譚』 なんだけどね。

何学部かって? 国文学部・国文学科。専攻は上代。

上代ってね古事記や万葉集なんかの書かれた
一番古い時代の日本の書物の研究。

国文学は、上代・中古・中世・近世・近代現代って
分かれてるんだよん。

でね、授業を受けてたゼミの教授のお手伝いで
現地調査に同行したのさ。

何の調査って? 口承文芸。

文字じゃあなくって口から口へ伝わった
昔からの民話なんかだね。

お年寄りの家に一軒一軒お邪魔して、子供の頃聞いた
昔話を話して聞かせてもらうの♪


それが「天人女房譚」のきっかけだったってわけ。
「天人女房」ってさ、七夕の羽衣伝説や、鶴の恩返し。
かぐや姫なんかもその仲間。

バリエーションは色々だけど、基本的には
異形のものが女房になって…。って話。

同様の話は世界中であるんだよ。

中国やフィンランド、イギリスにも。
イギリスの妖精伝説は、何とアザラシ女房。

日本でも東北のほうでは鶴だけど、奄美大島ではサメなんだ。

その地域によって、神聖なもの貴重なものなんかが
主人公の女房に抜擢されてる。

その異形の女房と男の間に生まれた子供が、
村や国の「長」の先祖という地域もあるくらい。

で、使われる小道具なんかにも地域性と民族性があるのさ。

羽衣っていう反重力マシーンを使って空から降りてくる天女は
アジア地域に多い。「織物」と「稲作の水耕民族」って組み合わせ。

で、欲しいものを手に入れるのに難題を解かないといけないのは
かぐや姫も、天女も、織姫も一緒だね。

もうひとつ共通するのは、「見るなの禁」
子供でもよく知ってる鶴の恩返しもそう。

で、ここからがおもしろい。

「見るな」は神話の中にもあるんだ〜。たとえば古事記。

死んでしまったイザナミノミコトが恋しくって
イザナギノミコトは彼女を黄泉の国に連れ戻しに行く。

で、絶対に振り向かないって約束をして
二人は地上へと続く長い坂を上ってゆくんだけど。

もう少しってとこで嬉しくって振り返ってしまう♂イザナギ。

ダメじゃん!!!! 

おんなじモチーフが、ギリシャ神話の竪琴の名手オルフェウスと
エウリディケにもあるよ。

事故で亡くなってしまった妻エウリディケが恋しくって
死の国に連れ戻しに行くオルフェウス。

でもやっぱり地上に戻る直前に振り返って見ちゃうんだね〜。

で、おなじ話が世界中にあるってことは、
どの話も人間の根底にある何かに訴えてる。

地域や民族性なんかでだんだんそれらしく脚色されて
今では色々に細かく分類されて多くの研究がされてるけど。

よい女房(人生)が欲しいなら、頑張って無理難題を
切り抜けなくっちゃいけない。

そして約束は必ず守る。最後まで気を抜かずにね。

ってそんなところ。


でさ、織り姫と彦星って新婚なんだけどラブラブ過ぎちゃってね
働きもせずに毎日イチャイチャしてたんで、
神様に怒られて川の両岸に引き裂かれちゃったんだよ。

で、そうしたら悲しくって二人とももっとダメになっちゃったんで
1年に1度だけ会わせてくれるようになったんだって。

純愛?? 何だかすごいね〜〜。ちょっとありえない。がはは。


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トップの「仙台の七夕」の写真は 
デジタル楽しみ村 大井啓嗣さんよりお借りしました。
http://www.tanoshimimura.com/




ほー、さすが卒論で取上げただけあって、深いぃ。。。
でもわかり易かったよ。

大学でもデパートでも地下鉄でも七夕飾りがお目見え。
短冊が置かれ、願い事を書いて吊るせるようになってる。

何のお願いしようかな。
のっち | 2006/07/04 18:17
深いなぁ〜。
カンドーして、読みふけってしまいました。

そうかぁ、もうすぐ七夕ですね。
そんなワタシの願いは、ひ、と、つ。。。

それにつけても、カネが欲しいぃぃぃいいい!!!!

う〜みゅ、ホント、世俗に毒されてしまった…。
なるせ@コスモテック | 2006/07/04 23:24
いしともさ〜ん、

国文学の卒論話題なんて、さすがです〜!!
七夕がテーマなんてロマンチックですね。

こくち | 2006/07/05 00:21
うーん!おもしろい!

ずっと、かぐや姫は宇宙人の物語と思ってた!
羽衣伝説は、タイムマシーン!
鶴の恩返しは、話自体が理解できなかった。
「何で、見ただけでお別れなんだ・・・」って思ってた。

私の卒論は「諸葛孔明の戦略と戦術」だった!
絶賛されたけど、鉛筆で書いたんで落とされかけた!!!
たむたむ | 2006/07/05 20:13
のっち♪
七夕はね、織り姫にちなんで裁縫・機織り・習字の上達なんかを
お願いしたんだよん。デパ地下のケーキをお腹いっぱい食べたい
なんてのはダメダメ。がはは違うって?

いしとも | 2006/07/06 01:37
なるせさん♪
そうそう、カネが欲しいぃぃ!! って、つられてしまった…。
そんな世俗的なお願いはやっぱダメダメ!! がはは。

せめてのっちみたいにスイーツお腹いいっぱい…。
そんなこと言ってない? ははは。
いしとも | 2006/07/06 01:42
こくちゃん♪
ありゃ、こくちちゃんって書いたつもりだったんだけど
こくちゃんになってる。このほうが言いやすいか〜♪

ロマンチック? う〜ん。実は結構どろどろ…。
だって民話って戒めだもんね。

オトコに免疫のなかった年頃の娘にお相手を紹介したのも
天帝である父なんだけど、機織の名手だった娘が仕事をしなくなって
自分たちの着る衣装が危ないってんで、新婚の二人を
自分の勝手な都合で引き裂いたのも父。

恋愛なんて熱病みたいなもんなんだからほっときゃ収まるのにさ。
そのくらい待ってやれよ〜。って感じ。がはは。

あと、機織の名手だった娘が、村の禊のために天帝の一夜妻に。
って話もある。おいおい、生け贄かい? 

いしとも | 2006/07/06 01:56
たむたむ♪
かぐや姫は宇宙人の物語! 
そうそう、宇宙人の飛行船が不時着して姫が取り残された。

凄い速さで成長する姫はやっぱ時空が違うんだよ。
あ、桃太郎もそうだね。
で、やっと探し当てた同胞が、円盤だと驚くので、
雲形飛行船に乗って迎えに来る〜。

羽衣伝説は、タイムマシーン! 
?? これはちょっとわかんない。タイムマシーンは浦島伝説かな?

で、鶴の恩返しはわかった? なぞが解けて良かった良かった。がはは。

>私の卒論は「諸葛孔明の戦略と戦術」だった!
>絶賛されたけど、鉛筆で書いたんで落とされかけた!!!
おお。男の子。やっぱたむたむは伝説のオトコだね。

今の学生さんは、ネットで楽に調べられるからいいよねぇ〜。
私たちの頃は、図書館で一冊一冊丁寧に読んで調べたよね。

で、もちろん手書きだから清書だけでも何日もかかったよぉ。
あ、鉛筆書きなら楽だった? がはは。


いしとも | 2006/07/06 02:22
や〜、めちゃおもしろかった!

>よい女房(人生)が欲しいなら、頑張って無理難題を
>切り抜けなくっちゃいけない。

>そして約束は必ず守る。最後まで気を抜かずにね。

こういう民話には、何かメッセージが含まれてるよね。
また、こういうの書いてねん。
kaorin | 2006/07/09 10:58
かおりん♪

そうそう、でメッセージはなかなかシビア。
みんなが一定の場所で共同生活する農耕民族では
それなりにルールがあったんだろうね。

で、そのルールを子供のときから叩き込む手段として
民話が威力を発揮したんだろうね。

また書いて? 卒論は1本だ! がはは。


いしとも | 2006/07/11 00:07
おはようさん!

いや〜、読むが深い!

さすがでっす。


こういう課題も卒論になるんだね。

せつこママ | 2006/07/13 10:19
せつこママ♪
そうなんです。こんなのが卒論に…。がはは。

最近の国文学部は、人文学部・国文学科に
名称を変更されるところが多いようですね。

この卒論も、どちらかというと民俗学寄りですね。
いしとも | 2006/07/13 13:09
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